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2017年10月17日(火)
上の写真の矢印の前歯(側切歯)は虫歯の治療を行いましたが、痛みを訴えており経過が良くありません。
矯正治療をお考えとのことでしたので、この痛みのある左右の側切歯を抜去して、犬歯(前から3番目の歯)を2番目の位置に移動して側切歯の代わりに使うことにしました。
上の写真の矢印の歯は側切歯の位置に移動した犬歯です。
あまり不自然ではないと思いますが、いかがでしょうか?
矯正治療をお考えの方は、虫歯の治療前に一度ご相談ください。
2017年10月08日(日)
上の写真の矢印の部位の歯茎をご覧ください。
歯茎が腫れています。
細菌の毒素が歯茎を腫らしています。
このまま何もしないと、20年後には歯を失う可能性があります。
歯を長持ちさせるには、歯の周りから細菌を取り除くことです。
つまり日常の歯磨きが大切です。
しかし、上の写真のように、歯磨きを一生懸命に行っているのに歯茎が腫れる方もいます。
このような方は歯並びに問題(出っ歯や開咬)があるために、口を閉じていられないという場合があります。
日常的に口を開けていると、口で呼吸(口呼吸)するために上の写真の矢印の部位の歯茎が乾燥します。
歯茎は本来、唾液で濡れているものですが、ここが乾燥してしまうと細菌に対する歯茎の抵抗力が極端に低下して歯磨きを一生懸命しているのに歯茎の腫れが治りません。
これを防ぐには、歯並びをなおして口を閉じて鼻で呼吸できる口元にすることをお勧めいたします。
2017年7月10日(月)
親知らずはすべて抜くものと思っていませんか?
左の写真は明らかな出っ歯のかみ合わせです。
出っ歯の歯並びを治すために上の左右第一小臼歯(前から数えて4番目の小さな奥歯)を抜いて治療開始しました。
しかし、左のX線写真のシルエットを見ると、口元が前に飛び出ていて、あまりきれいな口元のシルエットには見えません。
左の歯並びのX線写真を見ると、上下左右の奥歯が各々2つそろって生えており(第一大臼歯、第二大臼歯)、さらにその後ろに3つ目の奥歯(親知らず)が上下左右に各1つ存在しているのがわかります。
そこで、上の前歯をさらに後ろに下げるために上の左右第一大臼歯(6歳臼歯)を抜去して、第二大臼歯(12歳臼歯)を第一大臼歯の代わりに使い、親知らずを第二大臼歯の代わりに使うことにしました。
治療後のかみ合わせは素晴らしくなりました。
口元のシルエットもきれいに整いました。
上の親知らずがかみ合わせに参加しようとしています。
下の親知らずは、左右ともに前に傾いてきちんと生える隙間がありません。
このような親知らずは、歯茎を腫らしたり虫歯を作る原因になることから、抜去をお勧めいたします。
2017年6月24日(土)
ある患者さんが虫歯がないのに右上の奥歯に痛みを感じて主治医に相談したところ、親知らずが正常に生えて
いる奥歯(第二大臼歯)を侵食しているから痛みがあるのだといわれました。
上のレントゲン写真に向かって左上の奥歯(矢印の部位、本人の右上の第二大臼歯と親知らず)が2本重なって
いるのがわかります。
歯の頭の固さと歯の根の固さを比べると頭のほうが固いのです。歯の頭はエナメル質と言って骨よりも固いの
です。
上のレントゲン写真では本人の右上親知らずの頭が第二大臼歯の根にぶつかっています。つまり、第二大臼歯
の根は一部なくなっています。
そこで、この患者さんの主治医は第二大臼歯を抜去して、親知らずを第二大臼歯の代わりに使うことにしまし
た。
上の写真が抜去された第二大臼歯です。矢印の部位の根が一部欠落しています。これを歯根吸収といいます。
上のレントゲン写真でを見ると、抜去された第二大臼歯の空間(矢印の部位)には親知らずが伸びて生えよう
としています。
第二大臼歯の生えていた場所に親知らずがきちんと生えれば、親知らずを使って第二大臼歯と全く同様にもの
をかむことが可能です。
もし、親知らずが傾いて生えるようであれば、矯正治療で生える方向を修正する必要があります。
2017年6月19日(月)
前から数えて3番目に位置する歯を犬歯といいます。
4番目と5番目に位置する小さな奥歯を小臼歯といいます。
非常に珍しいことですが、前から3番目に生えるべき犬歯が4番目に生えることがあります。
これを、異所萌出といいます。
矯正治療では、異所萌出した歯は本来生えるべき正しい場所に移動して歯並びとかみ合わせを整えます。
しかし、治療期間など患者さんのご希望を考慮して、まれに異所萌出のまま歯並びを整えることがあります。
矯正治療に入る前に、担当医の説明を十分にお聞きください。